国際テロにも使われる爆発物「TATP」(トリアセトントリパーオキサイド)を自宅で製造・所持したとして、爆発物取締罰則違反に問われた東京都東久留米市の無職、寺沢善博被告(38)は10日、東京地裁(半田靖史裁判長)の初公判で「持っていただけ」と述べ、人に危害を加えるつもりはなかったと主張した。これに対し、検察側は「朝のラッシュ時に西武新宿線の車内で爆発させようと考えていた」と指摘した。
検察側は冒頭陳述で「寺沢被告は大学院卒業後、複数の勤務先から解雇され、仕事がある人たちに激しいねたみを持つようになった」と指摘。「自宅から近い西武新宿線の車内に爆発物を持ち込んで、仕事がある多くの人を殺そうと考えた」と述べた。
TATPについては、ロンドンの自爆テロや製造方法を書いた記事をインターネットで読んだ上で、原材料を薬局などで購入。薬品を自宅で調合して製造し、爆発実験を繰り返したという。
起訴状によると、寺沢被告は5~6月、TATP約92.5グラムを製造・所持したほか、爆発物に使う鉄パイプや豆電球セットなどを所持した。【銭場裕司】
毎日新聞 2007年9月10日 12時37分
Wednesday, September 12, 2007
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